仕訳の取消や訂正について

シンシステムデザイン

訂正仕訳の基本的な考え方

らくらく会計は、P/L科目とB/S科目で仕訳を行い、資金収支計算書(C/F)は自動作成していますので、次のようなルールで仕訳の取消や修正を行なってください。

  1. 取消したい仕訳をマイナス金額で仕訳を行って
  2. 次に、正しい仕訳を入力してください。

(注意)
 下記の説明は「らくらく会計」の共通説明になっていますので、科目名などは各法人用に読み替えてください。

修正仕訳の具体的な例

例1) 光熱水費で支出したものを”車両燃料費”に振替える

  1. 光熱水費    -5,000   / 現金預金   -5,000
  2. 車両燃料費   5,000   / 現金預金    5,000

ただし、上記の仕訳は、P/L科目同士の修正であるので、次のような仕訳も出来ます。


例2) 備品で買ったものを消耗品費に振替える。

  1. 器具及び備品    -50,000   / 現金預金   -50,000
  2. 消耗品費        50,000   / 現金預金    50,000

固定資産や固定負債は、資金収支計算書では総額集計になりますので、必ずマイナス金額で仕訳をして取消を行い、そのあとで正しい仕訳を入れてください。
次のように仕訳を行うと、資金収支計算書には、固定資産の売却収入として計上されて、正しい修正仕訳になりません。

  1. 現金預金        50,000   / 器具及び備品 50,000
  2. 消耗品費        50,000   / 現金預金     50,000


例3 建物で支出した金額の一部を建物構築物に振替えたい

  1. 建物         -100,000   /  現金預金    -100,000
  2. 建物構築物     100,000   /   現金預金    100,000

例2同様に、B/S科目の修正であるので、必ずマイナス金額で取消の仕訳を行って、後で修正する仕訳を行ってください。

まとめ

 P/L科目は、資金収支計算書では、”純額集計”になりますので、取消仕訳を行う場合、逆仕訳を行っても構いませんが、B/S科目は、”総額集計2になりますので、必ずマイナス金額で取消仕訳を行ってください。

 取消仕訳はマイナス金額で仕訳を行うという約束をしておくと、後で仕訳の見直しをする場合でも明確になります。